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太陽光発電投資「CHANGE」の実質利回りが酷い件

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投資
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こんにちは、Kurochuです( ^ω^ )

今回は、最近勢いのある太陽光発電投資『CHANGE(チェンジ)』に関して、注意喚起という意味も込めて、ブログを書いていこうと思います。もちろん、タイトルに「酷い」と書かせてもらった裏付けもしっかり記述していくので、特にCHANGE(チェンジ)への出資を検討している皆さんには、是非参考にしていただけたらと思います。

CHANGE(チェンジ)とは?

近年、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)を重視した企業・組織に投資を行うESG投資というものが脚光を浴びています。特に、コロナ禍が世界を襲ってからはEV関連企業の株が値上がりするなど、その動きが加速しているように思われます。投資の世界がそんな綺麗事を本気にする事なんて無いと信じているKurochuは、「胡散臭いブームだなぁ」と思っているのですが。。。

そんな中、最近になって太陽光発電投資『CHANGE(チェンジ)』という、ESGブームに全力で乗っかりに行っている投資案件の広告を目にする機会が増えてきました。

CHANGE(チェンジ)のGoogle広告

気になったので、広告をクリックしてホームページをちょっと覗いてみましょう↓↓↓

CHANGE(チェンジ)のホームページには魅力的なワードが並ぶ

かなり高いリターンが謳われていますね。Kurochuが定期的に記事を更新しているみんなで大家さんの年間利回り7.0%よりも高い年間利回り7.2%とのことです。

↓↓関連するブログ記事はこちら↓↓

よく見ると「〜」と付けられているので、もっと高い利回りのものもあるということでしょう。

高いリターン以外にも、発電設備の面倒な手続き・管理なども一切不要で、話題のクリーンエネルギー投資(ESG投資の一つ)がスマホからワンクリックでできてしまうなどいい事づくめですね。

CHANGE(チェンジ)の仕組み

この記事を読んでいただいているみなさんは必要ないかもしれませんが、一応CHANGE(チェンジ)の仕組みについて簡単に解説しておきます。

と言っても、ホームページにこれ以上ないくらいに簡潔なまとめが載っていました↓↓↓

ホームページに掲載されているCHANGE(チェンジ)の仕組み

より噛み砕いて説明すると、①投資家から集めた資金で太陽光発電設備を整備、②発電した電力を電力会社に売却、③収益の一部を出資者に還元。これだけ、たったこれだけなんです。

また、ここでは詳しくは触れませんが、FIT法という法律によって、発電されたクリーン電力は全て電力会社が一定額で買い取ってくれます。そのため、投資としては非常に安定していると言えそうです。

通常の太陽光発電投資であれば、土地の取得費用、太陽光パネル費用などなど、数百万〜数千万円単位の資金が必要になりますよね。ですが、CHANGE(チェンジ)の場合は、複数の出資者から小口出資を集める形になるので、一人一人はそれほど大きくない負担でクリーンエネルギー投資を実行できる、というのがコンセプトのようです。

CHANGE(チェンジ)の発電所プロジェクト例

実際にCHANGE(チェンジ)ではどのような太陽光発電設備を取り扱っているのか、サクッと見てみましょう。

北は秋田県から、南は三重県まで、日本各地の太陽光設備に投資できるみたいです。災害が多い日本では、発電施設を各地に分散して保有することで、リスクをさらに減らせると言うことですね。

それは置いておいて、赤枠で囲った部分にご注目ください。確かGoogle広告では、「年間利回り7.2%〜と書かれていたような気がするのですが、上記写真中の三重県の発電所においては、「年間利回り7.11%となっているので、誇大広告ですね。。。

CHANGE(チェンジ)の利回りの何が『酷い』のか

さあ、ここまで読んできていただいた方は、「え?広告では7.2%以上と書いてある年間利回りが実際は7.11%だってことで「酷い」って騒いでるのか、こいつは。」と白い目でKurochuのことを見ているかもしれません。ですが、大袈裟なタイトルでクリック数を稼ぐような、セコいユーチューバーみたいなことは絶対にしませんので安心してください(^◇^)

では、一体なぜCHANGE(チェンジ)の実質利回りが『酷い』のかと言うと、そもそも彼らが使っている「年間利回り」は、一般的に使用されているものと全く異なる計算式で算出されているからなのです。ちなみに、「私たちが使っている年間利回りは世間一般のものとは別物ですよ」とFAQ内のかなり見つけにくい場所にこっそり記載されています↓↓↓

赤線部分をご覧ください。一般的な金融商品の利回りとは考え方が異なると明確に書かれていますね。さらっと書かれていますが、この一文はかなり重要です。例えばですが、レビュラーガソリン1L=10円と謳っているGSがあったとします。実際に給油したところ、「うちのL(リットル)は一般的なものと考え方が違うから」と言われ、通常料金以上の請求をされるのと同じようなことが起こっているわけです。「なんじゃそりゃ!?」となりますよね。

「少額投資」「スマホで簡単」などの文言を並べ、投資初心者を集めておいて、肝心な部分はFAQの人目のつかない場所にこっそり記載すると言うのは。。。ねぇ(^◇^;)

おそらくほとんどの人が、「年間利回り7%」と聞くと、100万円が1年後に107万円に増えるという感じのことを想像するかと思います。ですが、CHANGE(チェンジ)が使っている計算に基づいた「年間利回り7%」では、一年経っても102万円にしかなりません。ここからは、そのカラクリを徹底解説していきます。

CHANGE(チェンジ)の実質的な年間利回りは超ショボい

さて、CHANGE(チェンジ)が謳っている「年間利回り」が私たちが想像しているものとは異なっている、ということを述べました。そもそもどうしてそのような違いが出るのかと言うと、CHANGE(チェンジ)では、元本を切り崩しながら分配金を支払っているからです。

そもそも、このような投資商品の分配金には次の2種類があります。

↓↓ 分配金の種類 ↓↓

・ 普通分配金       

・ 特別分配金(元本払戻金)

 「普通分配金」は、運用が成功して生じた利益から分配するものを言います。その一方で、「特別分配金(元本払戻金)」は資産を切り崩して分配するものを言います。元本払戻金(特別分配)では利益から分配されるのではなく、資産を切り崩して分配されます。

元本を切り崩して支払われている場合であっても、毎月分配金を受け取れてしまうため、あたかも自分の資産が増えたような錯覚に陥ってしまいます。しかし、騙されてはいけません。以下に年利7%の一般的な投資商品とCHANGE(チェンジ)の比較表を作成しました。同じ「年利7%」であっても計算式が違えば全く異なる結果が待っていることが分かると思います。

※CHANGE(チェンジ)の場合は最長で20年間の運用が可能とされているので、将来20年分計算しています。

 一般的な投資商品の場合(不動産)CHANGE(チェンジ)の場合
不動産分配金資産(合計)発電所設備分配金資産(合計)
0¥1,000,000¥0¥1,000,000¥1,000,000¥0¥1,000,000
1¥1,000,000¥70,000¥1,070,000¥950,000¥70,000¥1,020,000
2¥1,000,000¥70,000¥1,140,000¥900,000¥70,000¥1,040,000
3¥1,000,000¥70,000¥1,210,000¥850,000¥70,000¥1,060,000
4¥1,000,000¥70,000¥1,280,000¥800,000¥70,000¥1,080,000
5¥1,000,000¥70,000¥1,350,000¥750,000¥70,000¥1,100,000
6¥1,000,000¥70,000¥1,420,000¥700,000¥70,000¥1,120,000
7¥1,000,000¥70,000¥1,490,000¥650,000¥70,000¥1,140,000
8¥1,000,000¥70,000¥1,560,000¥600,000¥70,000¥1,160,000
9¥1,000,000¥70,000¥1,630,000¥550,000¥70,000¥1,180,000
10¥1,000,000¥70,000¥1,700,000¥500,000¥70,000¥1,200,000
11¥1,000,000¥70,000¥1,770,000¥450,000¥70,000¥1,220,000
12¥1,000,000¥70,000¥1,840,000¥400,000¥70,000¥1,240,000
13¥1,000,000¥70,000¥1,910,000¥350,000¥70,000¥1,260,000
14¥1,000,000¥70,000¥1,980,000¥300,000¥70,000¥1,280,000
15¥1,000,000¥70,000¥2,050,000¥250,000¥70,000¥1,300,000
16¥1,000,000¥70,000¥2,120,000¥200,000¥70,000¥1,320,000
17¥1,000,000¥70,000¥2,190,000¥150,000¥70,000¥1,340,000
18¥1,000,000¥70,000¥2,260,000¥100,000¥70,000¥1,360,000
19¥1,000,000¥70,000¥2,330,000¥50,000¥70,000¥1,380,000
20¥1,000,000¥70,000¥2,400,000¥0¥70,000¥1,400,000

CHANGE(チェンジ)では、出資した元本部分は20年かけて0円になるまで切り崩されてしまいます。つまり、せっかく出資した元本部分は ほとんど投資に活用されずにキャッチアンドリリースのように手元に戻ってくるだけなのです。

そのため、CHANGE(チェンジ)のホームページなどでは「年間利回り7%」を謳っていますが、実際には、100万円出資しても20年間で40万円しか増えないため、実質の年間利回りは2%(40万円÷20年間÷100万円)ということになります。

その一方で、みんなで大家さんなどの一般的な投資商品は、出資した元本部分は運用期間終了後にそのまま返還されます。その結果、100万円出資すれば20年間で140万円も増えることになります。

↓↓関連するブログ記事はこちら↓↓

実質的なリターンがここまで違うにもかかわらず、「年間利回り7%」と記載しているのです。詐欺とまでは言いませんが、CHANGE(チェンジ)はかなり危うい投資商品であることをお分かりいただけたでしょうか?

CHANGE(チェンジ)の運営会社だけが得をする

ちょっとおまけですが、CHANGE(チェンジ)の場合、出資者は実質2%しか利益を得ることはできません。その一方、CHANGE(チェンジ)の運営会社である株式会社チェンジ・ザ・ワールドは相当ぼろ儲けしている(だろう)という話を最後に付け加えておきます。

大陽光発電設備を購入する際、銀行から融資を受けるとすると平均的な市中金利は2.5%〜になるようです(イオン銀行のホームページ参照)↓↓↓

ですが、CHANGE(チェンジ)の場合は、分配金の原資が自分たちの出資金であるということにすら気づけない投資初心者や情報弱者を「年間利回り7%」(実際には年たった2%の分配金負担)と誇張気味の謳い文句で勧誘し、莫大な資金調達を実現しています。

しかも、事業が怪しくなった際には、「日射量が〜」などと言い訳をつけて、出資者へ回す分配金を減らすことも可能です。つまり、企業がもっとも苦労すると言われている、資金調達をかなり有利に進められるのです。やっていることはかなり銭ゲバですが、企業の経営という視点から見るとかなり優秀ですね(^◇^;)

おわりに

いかがでしたでしょうか??

今回は、最近勢いに乗っている高利回り投資商品である、太陽光発電投資『CHANGE(チェンジ)』が謳っている異常に高い年間利回りのカラクリを暴くと同時に、実質的な年間利回りを計算してみました。その結果、実質年間利回り2%と、アメリカの長期国債を買った方がマシなんじゃ無いかというレベルのショボい年利であるという事実が見えてきましたね。

世の中にはそう上手い話はありません。特に投資は自己責任の世界なので、みなさまどうぞお気をつけくださいませ。

最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

2024年5月4日追記
この記事で取り上げた「チェンジ・ザ・ワールド」ですが、2023年2月27日に破産の手続きを開始したとのことで、嫌な予感が的中しましたね。
投資してしまった方、お気の毒ですが会社清算により、資金が幾ばくかでも戻ることをお祈りいたします。

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コメント

  1. キキタン より:

    太陽光発電チェンジが27日破産しました。
    購入してしまったので悔しいです

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