こんにちは、Kurochuです( ^ω^ )
新社会人になり、今から学生生活を始める予定の方の為になるようなことを書いていこうと思い、久しぶりにブログを更新していきます〜〜
目次
はじめに
近年の日本では、所得格差の問題が度々メディアなどで取り上げられるようになっています。また、この影響をもろに受けるのは小・中・高の中で最も学費が高額になる大学生ではないかとも言われています。
以下に相対的貧困率(所得中央値の半分を下回っている人の割合)・国立授業料・私立授業料をまとめたグラフを作ったので、ご覧ください。
グラフを見てみると、1985年(昭和60年)以降、一貫して大学の授業料は上昇し続けていることがわかります。それに比例するかのように、相対的貧困率も増加してきています。
そのため、授業料は値上げされる一方で、多くの世帯の家計が苦しくなっているという現象が起こっているのです。現代の大学生の中には「家計の事情で授業料が払えない〜〜」と苦しんでいる学生が多くいるはずです。日本学生支援機構(2015年)の調べによると、大学生の約50%が奨学金を受給しているらしく、実は、Kurochuも大学生時代はその一人でした。
↓↓当時乗っていた配達用バイク↓↓
新聞奨学生ってなぁに??
Kurochuの場合、実家に大学の学費を払えるだけの余裕が無かったため、奨学金をもらって大学へ通っていました。ですが、実質的な借金である『貸費奨学金』を受給することにかなりの拒絶感があったため、返済する必要の無い『給費奨学金』がいいなあと思っていました。
奨学金の種類について
余談ですが、奨学金には以下の二種類が存在しています。
基本的には、卒業後に返済義務あり。滞納すると、強制的に取り立てられることも。
卒業後に返済する義務なし。その一方で、所得制限や成績による制限などが伴う場合も。
この二つであれば、全員が給費型を選びますよね。ですが、給付型の場合、受給できる総額が不十分だったり、人数が制限されていたりなど、あらゆる面で劣後しているのが現状です。
Kurochuの場合も、給費型奨学金を大学に申請したところ、「上限は20万円まで」と言われ、年間100万円もする学費を賄えるはずもなく、学費の「補助」というポジションであることにそこで気づきました。
そんな状況でKurochuが行き着いたのが『新聞奨学生制度』でした。同制度を利用すると、毎日新聞を配達する代わりに、給費型の奨学金がもらえるようになります。新聞奨学生制度を展開している新聞社には、読売新聞・朝日新聞・産経新聞・毎日新聞等があります。
新聞奨学生制度で貰える給付型奨学金はいくら??
さて、最も肝心な「一体いくら貰えるのか?」について解説していきます。
新聞社によっても異なりますが、年間100万円前後の奨学金を受給することが可能です。それに加えて毎月12万円前後のお給料までもらえます。
特に初年度は、入学金として20〜30万円を要求する大学が多く存在しています。これを含めると新聞奨学生制度で年間定められている金額を超えてしまうという場合もあるかもしれません。その場合でも、新聞奨学生制度を運用している『育英会』という団体からオーバー分を借り入れることが可能です。※これは『貸付』になるので注意
新聞奨学生時代のKurochuの収入
私が実際に新聞奨学生制度を利用していた頃の収入内訳を以下にまとめてみました。
新聞奨学生を実際にやってみて感じたこと
Kurochuは新聞奨学生として働いたのはたった1年だけだったのですが、その短い期間で多くのことを学んだ気がします。
- 「新聞配達員」という社会の最底辺で生きる人々の生活を見られた
- 労働法を完全に無視する配達所の所長に法定休日を認めさせる方法を身に付けた
- 如何にお金を使わずに生きられるか必死で考えた
- 仕事と勉学の両立を実現するための知恵が身についた
などなどです笑
それ以外に新聞奨学生制度に対して感じたこととしては、
新聞奨学生を4年間も続けるのは絶対に無理www
ということでした。その理由としては、仕事と勉学の両立のため、睡眠時間を極限まで削らなくてはいけなかったからです。
- 02:00起床
眠い目をこすりながら急いで配達用の格好に着替えます。
バイクで事故ったら大変なことになるので、顔を洗いばっちり目を覚まします。 - 02:10広告折込開始
印刷所から送られてきた新聞に、手作業でスーパーなどの広告チラシを挟んでいきます。
約300部の朝刊すべてに広告を挟むの必要があるので結構大変です。 - 02:30配達開始(朝刊)
広告を織り込んだ新聞をバイクに積み込み、配達に出発します。
ここで、どれだけきれいに新聞を積み込めるかが配達の効率に直結するので気を抜くことはできません。 - 06:00配達終了(朝刊)
全ての配達が終わったら、営業所に戻ってチラシのゴミなどを片付けます。
その後、お風呂に入ったり、朝ご飯を食べたり、大学の宿題を片付けたり、仮眠を取ったりします。 - 09:00授業開始
1限目がある日は、この時間から授業が始まります。
眠い目をこすりながら、キャピキャピ・ワイワイしてる他の学生に混じって講義を受けます。 - 14:00授業終了
大学の講義をうまい具合に履修し、昼過ぎ位には講義が終わるようにします。
終わり次第、急いで営業所に帰ります。 - 14:30配達開始(夕刊)
帰宅次第、息つく暇もなく夕刊の配達に出発します。
夕刊は部数も少なく、かつ織り込む広告チラシも少ないのが普通です。 - 17:00配達終了(夕刊)
日が暮れる前位に配達を終えて、営業所に戻ってきます。
その後、大学の課題であったり、テストへ向けた準備をしていきます。 - 21:00就寝
翌日の配達に備えて、夜更かしは絶対にできません。
大学生とは思えない早い段階で布団に入り、就寝します。
今思えば、こんな生活を一年以上続けていた自分に驚きです(笑)
Kurochuの場合、楽しい大学生生活に勤しんでいる他の学生を横目に見ながら、新聞奨学生として働くことは体力的にも精神的にも「無理だな」と感じ、1年間で辞めることを早々と決意していました(たしか、働き始めた2週間目くらいで決意したと思います)。
2年目以降の大学の学費はどうしたのか?という話ですが、1年間の新聞奨学生期間中にこれでもかと言う程貯金しまくりました。
奨学生としてだけの収入に加えて、スケジュールの合間を縫って治験にも参加したり、完全オンラインのインターンシップとして働くなど、副業的な収入を得ることも、今思えば2年目以降に新聞奨学生から卒業できた非常に大きな要因だったと思います。
新聞奨学生として働いている間は寮に住むことになるのですが、住居や光熱費は無料だったのでざっと200万円以上は貯金しました。その為、2年目からは奨学生を卒業し、貯金と普通のアルバイトで無事に大学を卒業することができました。
新聞奨学生の経歴は就活で有利になる?
Kurochuが新聞奨学生の一番のメリットと感じたのは、就職活動の時でした。
他の就活生には語れない苦労話のネタが出来ることで、面接官のウケは総じて良かったと感じています(結果、Kurochuは大企業に勤めることが出来ました)。
ただ、決して貧乏を売りにするのではなく、「新聞奨学生として大学の学費を全て自分で払った上で浪人することもなくストレートで卒業しました」と素直に言うだけに留めるようにしていました。そうすると、面接官の方から色々質問してくるので淡々と回答していくだけでした。
最近の就活トレンドでは、「企業は各社員に如何に長く働いてもらえるか」ということを重視しているので、新聞奨学生を通じて「打たれ強い」人材であることの証明を身に纏った学生は他と比べてよく見えるのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか??今回は、大学生が受け取れる給付型奨学金の一つ、『新聞奨学生制度』について、経験者の目線から解説してみました!!本記事が皆さんのお役に立てば幸いです^ – ^
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
コメント
I like the way you compose your blog. Very knowledgeable and I learned a lot.